期待しておりましたアクアリバティの新型が発売になりました。
これまでのクラシックな雰囲気から少し離れて、明るくてカジュアルな眼鏡の新作が入荷しました。
シャルマン様は販売されておられます眼鏡のシリーズすべてに共通しているのですが、作りが丁寧なうえに耳に掛かる部分の金属の「なまし加工」が秀逸です。
この部分はお客様のお顔にフィットさせる作業の際、「なまし」が適正であるほど滑らかな調整が可能になります。「なまし」とは一般に「焼きなまし」と呼ばれる工程のことで、簡単に説明しますと「熱処理」の事です。
なまし
金属はプレスしたり金型で成形したりしますと「加工硬化」という変化が現れることがあります。
針金を両手で持って、目標とした一か所を曲げたり延ばしたりすると、グニグニしたところから破断します。これは「加工硬化」と言って、折り曲げられた部分の針金の金属組織が硬く脆く変化するために破断するわけです。(熱もでますので破断部分は熱かったりします)
また同じように針金を一ヶ所しっかり曲げてしまうと、元に戻そうと両端を左右に引っ張っても曲げた部分は直線になりません。
これも同じ理由からです。
耳に掛かる部分を「モダン」と言ったり「先セル」と言ったりしますが、プラスチックの部分の中には金属の芯がねと言われる金属が入っています。
この芯がねの金属が硬すぎますと、お客様のお顔にフィットさせるためのカーブが作りにくいわけなのです。
シャルマン様のなまし
この調整時に、私達眼鏡店のスタッフは「流石はシャルマン」と唸るとか唸らないとか・・・。
少なくとも私は唸っています。
耳に掛かる部分のプラスチックが不自然にカクカクしているようでしたら、是非お店の方に綺麗なカーブになるよう調整して頂きましょう。
きっと掛け心地が良くなると思いますよ。